世界!職人ワゴン 世界!職人ワゴン
ぜひ直してほしいと案内されたのは、スペイン・カルバハル宮殿。直してほしいモノは、100年以上前の棚。側面には木の板で装飾が施されているが、剥がれ落ちている。板の厚さはわずか1mm。家具職人の鈴木さんで、修復に必要なのは厚さ1ミリの板だが、お目当ての板が見つからない。材料がなければ作るというのが、職人の仕事。カンナクズを並べてテープで固定し、木工用ボンドを塗って、半乾きのまま貼り合わせて2枚重ねて接着させて1mmの板を作り出す。独特な棚の色を再現するため、黒の染料を染み込ませて、赤や黄色を塗る。そしてニスで仕上げる。模様が離れていた100年前の棚がキレイに蘇った。