ニホンオオカミに魅せられて

2024年5月25日放送 21:11 - 21:17 NHK総合
サタデーウオッチ9 (ニュース)

東京・上野の国立科学博物館。今週ここで始まったのが、哺乳類の不思議に迫るという展示会。特別展「大哺乳類展3 わけてつなげて大行進」(〜6月16日)。会場の一角で注目を集めているのが絶滅したとされるニホンオオカミの剥製。これまで国内に3つしかなくこれが4つ目という貴重なもの。かつて日本列島に広く生息していたニホンオオカミ。明治38年に捕獲されたのを最後に生息は確認されていない。写真などは残されておらず、その神秘的なイメージで多くの人を魅了している。今回展示された剥製、実は1人の少女が見いだしたもの。都内の中学2年生、小森日菜子さん。小さいころからニホンオオカミが好きで、図鑑を調べるなどしていたが、4年前、小学4年生のとき博物館のイベントでヤマイヌの一種として保管されていたこの剥製に目を留めた。額から鼻にかけての形などの特徴が似ていると感じた小森さん。専門家たちと過去の記録を調べるなど調査を進め、ニホンオオカミの可能性が高いことが分かったという。オオカミは各地で人々の信仰の対象とされている。その1つが埼玉県秩父地方。三峯神社ではオオカミは神の使いとして祭られている。周辺にはほかにもオオカミにゆかりがあるとされる神社が数多くある。猪狩神社総代長・磯田喜次さんのコメント。「ダーウィンが来た」より。
ニホンオオカミは今も生きているのではないか。秩父の山でその姿を追い続ける人がいる。八木博さん。奥秩父を中心に100台ほどのカメラを設置し、50年以上ニホンオオカミを追っている。探し始めたきっかけは10代のとき、山の中で聞いたオオカミに似た遠ぼえだった。その姿を見たいと山で調査を続けてきた。28年前には秩父の山中でニホンオオカミに似た動物を撮影。専門家に確認を依頼したが、断定には至らなかった。しかし、その後も情熱はさめない。仲間とニホンオオカミを探すNPO法人を立ち上げ、範囲を広げながら調査を続けている。国立科学博物館で剥製の調査に携わった国立科学博物館動物研究部・川田伸一郎研究主幹は「いまでも追い求める人、ロマンがあって素晴らしい。いま絶滅にひんしている生き物はわりとたくさんいる。そういうものに対して、どうしていくべきか考える材料になれば」と話す。


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