パキスタン・アフガニスタン 武力衝突の背景

2025年11月11日放送 6:18 - 6:21 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 イラスト解説 ここに注目!

先月パキスタンとアフガニスタンの間で武力衝突が相次いだ。イラストは馬に乗って動物の模造品を奪い合うアフガニスタンの国技ブズカシをあらわしたもの。タリバンのムッタキ外相が「主権」と書かれたものを手にしている。タリバン暫定政権がなんとしても守りたいのは国家としての主権。アメリカ軍が撤退し、タリバンがアフガニスタンを統治してから4年あまり。アフガニスタンの正式な政権として国際的承認を得たいタリバンとしては、隣国のパキスタンが承認しないことに不満を募らせていた。そのさなか、パキスタンが過激派対策で越境攻撃し、市民に犠牲者が出たことは主権の侵害だと反発した。トランプ大統領も出てきて、「主権」に手を伸ばしている。アメリカは今年9月、アフガニスタンで対テロ作戦の拠点として使用していたカブール近郊の軍事基地をアメリカに返還するよう求めた。しかし、タリバンは領土は渡さないと主権を主張し、アメリカの要求を拒否。ムッタキ外相は先月ロシアを訪れ、ラブロフ外相と会談し外国の軍事基地に反対する声明を出した。さらに、インドも訪れ、ジャイシャンカル外相と会談し、政権の正当性をアピール。パキスタンとアフガニスタンの緊張緩和について道筋が見えない状況。パキスタン側が求めている過激派対策が焦点となる。  


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