NHKニュース おはよう日本 (PARiS 2024)
連日熱戦が繰り広げられるパリオリンピックは、環境に配慮した大会を目指している。これまでの夏のオリンピックでの温室効果ガスの排出量は準備から終了までの期間で平均およそ350万トンだが、今大会では半分以下の150万トン未満に抑えることを目標にしている。大会期間中、競技会場やその周辺では環境に配慮した様々な取り組みが行われている。例えば、必要なら水筒を持参するのがルール。会場へペットボトルを持ち込むことが禁止されている。また、市内の自転車専用道路を既存のものを含めておよそ415キロ整備し、会場まで自転車で移動できるようにした。アスリートの生活拠点の選手村では、電力消費を抑えるため、室内にエアコンが設置されていない。代わりに床下に張り巡らされたパイプに冷たい水を流し、部屋を冷却する設備を作った。大会組織委員会は地方への選手の移動などについて、可能な場合は飛行機ではなく、より二酸化炭素の排出量が少ない高速鉄道TGVを利用するよう求めている。