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和歌山・白浜の「アドベンチャーワールド」の人気者、ジャイアントパンダ。1頭あたりに必要な竹の量は毎日60kg以上。パンダは4頭いるので膨大な量の竹が必要。白浜から北へ120km離れた大阪・岸和田は、近年、繁殖力の強い竹が街で広がりすぎて困っている。竹は根が浅く、手入れが追いつかないところでは、土砂崩れのリスクにもなる。厄介者の竹を引き受けてくれたのはパンダたち。悩みを抱えた両者の利害が一致した。パンダが食べ残した竹を海に沈めると、アオリイカの卵が植え付けられていた。温暖化などの影響で海底が砂漠化している。海の環境問題の対処法としても使われている。京都大学瀬戸臨海実験所・山守瑠奈教授は「竹を海に沈めるのは漁業資源を維持するための有効な対処法。効果を維持するには1年おきに竹を補充する必要がある」とコメント。