プロ陸上選手 サニブラウン アブデルハキーム

2025年9月8日放送 0:12 - 0:32 TBS
情熱大陸 (情熱大陸)

大好物のもんじゃを焼けば26歳の素顔が覗く。プロ陸上選手のサニブラウン アブデルハキームは日本短距離界のエースである。パリ五輪での走りは記憶に新しい。目指すのは日本史上初となる男子100mの表彰台。9秒9台を6度も記録した日本人選手は他にはいないが、メダルを獲得するには9秒8台が必須だという。サニブラウンの世界陸上Yearはアメリカフロリダで始まった。5年前からタンブルウィードTCを練習の拠点としている。有名コーチの元に、世界トップクラスのスプリンターが集まっていた。サニブラウンはケガからのスタートとなったが表情は穏やかだった。
4か月後、世界陸上の舞台となる国立競技場で国際大会が開かれた。国内外から有力選手が参加する。結果を出して世界陸上への弾みとしたいサニブラウンの状態に注目が集まっていた。男子100m決勝だったがスタートラインにその姿は見当たらなかった。直前のウォーミングアップ中に太ももに違和感を覚えての棄権だった。不調が続いたまま6月上旬、3週間に渡るヨーロッパへの転遷が始まった。練習を共にしたのはライバル選手であった。ヨーロッパ初戦となるイタリアの大会ではスタートで出遅れてスピードに乗れず、結果は10秒31となっていた。3日後のオランダではスタートをうまく切ったものの、中盤以降失速しているようにみえた。乗り越えないといけない壁がはっきりと見えていた。
サッカー経験者でガーナ人の父と短距離選手だった母の元に生まれたサニブラウン。幼い頃から早く、小学3年生で陸上を始めるとすぐに才能が開花した。高校2年生の時には世界ユース選手権でウサイン・ボルトの大会記録を破るという快挙を成し遂げる。天性の素質はゴールドメダリストが羨むほどであった。高校時代から兄のように慕うプロサッカー選手の香川真司から電話がかかっていた。香川真司の勧めもあって17歳で単身渡米したが英語も話せず知り合いもいなかった。大学で勉強もしながらトレーニングを続けていた。2大会続けての世界陸上決勝進出は孤独な挑戦を続けて6年後のことだった。サニブラウンは宮崎県で強化合宿に入っていた。150mを全力疾走した後、インターバルを挟んで120m・さらに90m。一般的な練習より短いインターバルで体に負荷をかけ、中盤の加速を維持するための持久力を鍛えるメニューとなっていた。この日は同じトラックで高校生も汗を流していた。ホテル暮らしに慣れているサニブラウンはこだわりの道具を持ち込んでいた。また練習にも特別な道具を用意していた。スウェーデンの会社が開発した最新機器である。突然の土砂降りとなったがトラックを離れることはなかった。
食事は栄養士さんが監理しており、サニブラウンの希望で和食が多い。長年続けてきた筋力トレーニングの成果も実を結びつつあった。その体をさらに追い込んでいくためワイヤーで前から引っ張り、強制的にスピードを上げていた。設定した速度は秒速12mである。未知の速さを感覚的に覚え込ませようとしていた。力を出し切った練習の後、ホテルへ帰ろうとした車が止まった。ファンに求められたら断らず、そこに子どもが居たら絶対だと決めていた。そして7月の日本選手権直前で今度は股関節のケガとなってしまったが、スタートラインにはいつも通り立っていた。


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