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ベトナム訪問初日の会談を終えたフランスのマクロン大統領は、フランスとEUが東南アジアにとって信頼できるパートナーとして積極的に関与する方針を示した。今回の訪問では、鉄道や原子力などに関する14の協定が締結された。航空機メーカー「エアバス」とベトナムの格安航空会社「ベトジェットエア」は20機の航空機購入に関する契約を結んだ。両国は領有権問題がある南シナ海における航行の自由についても意見を交わした。マクロン大統領は、インドネシアとシンガポールも訪問する予定で、シンガポールで開催されるアジア安全保障会議で、基調演説を行う。今回のベトナム訪問では、フランスの大手製薬会社「サノフィ」とのワクチンをめぐる合意を含め、鉄道や海上輸送に関する多くの通商合意が成立している。フランスは、今回の各国歴訪で、この地域でアメリカや中国に匹敵するパートナーとしての立場を確立しようとしている。フランスやEUとの近しい関係を選択することができるのだとしている。中国がインド太平洋地域で影響力を強めるなか、トランプ大統領が関税の発動を示唆した直後に停止するなど不透明感があるなか、フランスやEUは安定的なパートナーだと売り込んでいる。