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ウクライナの隣国・ルーマニアでは去年11月、大統領選挙の投票が行われ、それまで無名の存在でロシア寄りの姿勢を示すジョルジェスク氏が、SNSのTikTokを活用して知名度を高めて首位となり、決選投票へ進んだ。しかし決選投票を前に、ルーマニア政府が機密文書を公開して、選挙がロシアによる介入の標的となった可能性や「親ロシア感情を広めることを目論む勢力が動画の拡散に関与していた」などと指摘し、先月、憲法裁判所が選挙を無効とする判断を下した。これを受けてルーマニア政府は16日、やり直しの大統領選挙を今年5月4日に行うと発表した。この選挙にジョルジェスク氏が立候補するのかは明らかになっていないが、主要政党や識者などの間では警戒感が広がっている。一方で選挙を無効とした判断への反発も出ていて、首都ブカレストでは今月、大規模な抗議デモが行われており、混乱なく選挙が実施されるのかが焦点となる。