大下容子ワイド!スクランブル NEWSドリル
タジキスタンはアフガニスタン北東部に接する旧ソ連圏の最貧国で、国外最大のロシア軍基地が存在する。経済・軍事面でロシアへの依存度が大きく、ロシア国内に約120万人の移民労働者がいるが、テロ事件以降はロシアからの脱出が急増していて、出国希望の移民労働者からの問い合わせも殺到している。移民労働者は運送業・建設業などを支えているため、人手不足とそれに伴う賃金の急上昇でインフレリスクが高まっているという。テロの実行犯がタジキスタン人だった背景には貧困だと武隈さんは語った。タジキスタンのGDPは北朝鮮の約半分で、その半分はロシアへ出稼ぎに出ている労働者の送金だという。ロシアではタジキスタンだけではなく中央アジア全体の出稼ぎ労働者を見境なく捕まえて職務質問などをしているため帰国する人が増えていると思われ、ますます人手不足になる可能性がある。帰国してもタジキスタンには産業がないので、結果的にアフガニスタンの過激なイスラム勢力のリクルートで戦闘員として雇われる、という構造がすでにできあがってしまっている。ロシアでは1日から春の徴兵を開始。18歳から30歳までの男性を対象に13万4500人の採用目標を設定している。徴集兵はウクライナに派遣されないと改めて強調しているが、職業軍人になるための入隊契約に署名するよう圧力をかけられ、戦線に送られた徴集兵もいるという。北朝鮮は定期的にロシアに砲弾を供与していて、北朝鮮は石油などのエネルギーを得ることができるようになる。北朝鮮のエネルギー事情が好転すると、高度な核技術を持った潰れない国家になって行く可能性が高い。日本は非友好国とされているが、ロシアとのチャンネルを絶やさず、民間レベルでもできることをやり続ける必要がある、と武隈さんは話した。