ニュースウオッチ9 (ニュース)
プーチン大統領と習近平国家主席は中ロ首脳会談を行い、トランプ政権への対応やウクライナ情勢などについて意見交換が行われたとみられる。会談後の会見では両首脳が、安全保障の相互関係、経済関係、文化・人道交流についても多くの文書に合意した、両国は全面的に戦略的協力の基盤を強化すると語った。ウクライナ侵攻でも使用されている無人機は操縦にゲーム機のコントローラーが転用されるおそれがあるとしてEU・日本・イギリスはロシアへの輸出を原則禁止している。ゲーム機などの中国からロシアへの輸出が急増しており、ウクライナ侵攻が始まった2022年と比べて2024年は7倍となっている。これに対し中国外務省は、いかなる紛争当事者にも殺傷能力のある兵器を提供したことはなく、軍民両用の物資についても厳格に管理していると反論している。ロシアをめぐっては北朝鮮との関係強化の懸念も広がっている。北朝鮮が発射したミサイルについて韓国軍は、軍事協力を深めるロシアを念頭に、輸出に向けた性能の点検だった可能性もあるとしている。7日に開かれた国連安保理では、韓国や日本の大使から北朝鮮とロシアの軍事協力の強化を非難する声が相次いだ。ロシアでは9日、第二次世界大戦でナチス・ドイツに勝利したことを祝う戦勝記念日を迎えることに合わせ、ロシア大統領府は8日から3日間ウクライナと停戦すると一方的に発表していたが、ウクライナ・スムイ州でロシア軍が誘導爆弾による攻撃を行い1人死亡、2人がけがをしている。ウクライナのシビハ外相は、8日正午までにロシア側の停戦違反が734件あったとし停戦は茶番だと非難した。ゼレンスキー大統領は徹底抗戦の姿勢を改めて強調している。