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和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドの4頭のパンダが中国返還を前に、最後の一般公開が行われた。開園前に約1400人のファンで長蛇の列ができた。パンダを見ようと集まったほとんどの人が黒い服を着ている。パンダを少しでもきれいに取りたいという思いから生まれた黒い壁だった。愛くるしい姿で多くの人を魅了してきたパンダ。午後にはお別れのセレモニーも行われた。アドベンチャーワールドの今津孝二園長は、元気で手を振って言ってらっしゃいと言っていただけましたらうれしいです、などとコメントしていた。成長の記録を映した映像が流れると涙を流す人の姿もあった。このあと4頭のパンダが向かうのは中国・四川省の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地。東京ドーム64個分の広大な敷地に260頭のパンダが暮らしている。一方、四川省の別の施設には長い列ができていた。こちらも黒ずくめの人が。2017年に東京・上野動物園で生まれたシャンシャンは2023年に中国に返還された。この日は8歳の誕生日で日本から多くの人が駆けつけた。今回の返還で、ジャイアントパンダは、日本には上野動物園の2頭のみになる。この2頭も来年2月に返還予定。