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JR熱海駅が3月25日で開業100周年を迎える。当日には熱海海上花火大会が特別プログラムで開催される予定。1200年以上前、海中より温泉が湧き上がり海水が熱くなったためにあつうみが崎と呼ばれ、転じてあたみになったという。熱海の宿泊客数は、ピークは昭和40年代。高度経済成長期で、温泉旅行がブームだった。東海道新幹線が開業すると、東京から58分で行けるようになった。旅館やホテルの名前が書かれたのぼりをに持ち観光客に声をかける客引きが行われていた。昭和39年には東京オリンピックが行われ外国人観光客が期待されたが、あまり来なかった。当時の熱海のイメージは歓楽街で、外国人にはウケなかった。慰安旅行の定番は熱海だった。
バブルが弾けると、約450万人だった宿泊客数が350万人前後となった。その後平成23年まで徐々に下がっていったが、メディアプロモーションに力を入れるかたちでV字回復した。メディアプロモーション企画とは「ADさん、いらっしゃい!」という、熱海を舞台とした番組作りをサポートする事業。一昨年には、この事業での累計ロケ数が1000本を突破した。商店街の様相もニーズに会わせて変化した。新型コロナウイルス流行で過去最大の落ち込みを記録したが、そこから回復しコロナ禍前の水準に戻っている。