イット! しらべてみたら
羽田空港と関西空港での持ち込み禁止品のルールを調べる。訪日客数が過去最高を記録する中彼らを空港で待ち受けるのが動植物検疫。持ち込み禁止品がないか検査をすると次々出てくるのはフルーツ。新鮮でもフルーツは持ち込み禁止。鶏肉やちまきなども持ち込み禁止。
羽田空港には動物検疫と植物検疫がある。中国からの女性が検査を受け、乾燥させた鶏肉が出てきた。猫用だというが禁止。またタケノコも土の中に病害虫が潜んでいる可能性があるため土がついたものは持ち込み禁止。一方、関西空港では、中国からの女性が検査を受けると生の野菜や中国野菜のマコモダケ、タケノコが出てきた。さらにちまきも。ちまきの中身を確認すると豚肉が入っていた。豚肉が 入っていると持ち込み禁止。
インドネシアからの男性のカバンからは次々とソーセージが出てきた。ソーセージも持ち込み禁止。中国からの女性は焼き菓子を持っていたが、原材料に豚肉が入っていたため持ち込み禁止となった。また別の中国からの女性のカバンを念入りに調べると殻付きのクルミが出てきた。殻つきは持ち込み禁止。殻の中に生息する害虫がいるためで、身だけだったら持ち込みできたという。続いて男性が持ち込んできたのは機内食。肉が入っているため持ち込み禁止。
こうした持ち込み禁止品を数多くの荷物から探すのが動植物検疫探知犬。鋭い嗅覚で食べ物などのにおいをかぎ分けるという。そして検査を受けるのはフィリピンからの姉妹。姉のカバンにはフィリピンの名物・チチャロンで豚の皮を揚げたもののため持ち込み禁止。さらに妹のカバンからはチキンが。海外の伝染病が日本に入ってくるため持ち込み禁止。鶏の腸を揚げたスナック菓子も持ち込みはできなかった。
持ち込み禁止で放棄する人が多い一方、ハワイからの夫婦はハワイで買った南国フルーツを持ち込んできた。すると検査官が輸入OKのスタンプを押した。実はそのパパイヤはハワイで消毒済みだったとのこと。検疫条件にあえばハワイのパパイアも輸入できるという。一方、羽田空港では大量のアルミパックが見つかった。中には約8キロのチキンが。肉は例外なく持ち込み禁止。そして検査官の判断により警告処分となった。
東京・羽田空港で海外からの持ち込み禁止品が日本に入ることを防ぐ動物検疫と植物検疫。検疫所で大量の肉が見つかった。カバンの中から次々と取り出される肉は、内モンゴルの牛肉。牛肉を持ち込んだ中国からの男性は「とてもおいしいのさ。あなたも食べてもらいたいよ。本当においしくて、中国の内モンゴルの特別なものだよ」と話す。しかし、スペシャルな内モンゴルの牛肉も持ち込み禁止品。
東京・羽田空港で海外からの持ち込み禁止品が日本に入ることを防ぐ動物検疫と植物検疫。ベトナムからの男性が検査カウンターに連れてこられた。カバンを開けると米が入っていた。ベトナムからの男性は「私の父母が心配しているから、お米を持って行ったほうがいい、そう言いました」と話す。この男性は技能実習生として来日。両親が“食べるのに困らないように”と男性に持たせたようだが、厳しい結果が伝えられる。検査証明書がないため持ち込み禁止。
東京・羽田空港で海外からの持ち込み禁止品が日本に入ることを防ぐ動物検疫と植物検疫。ベトナムで実習生の面接を行ってきたという高齢夫婦。その妻のカバンから発見されたのは、ベトナムからのソーセージ。ソーセージなどの鶏肉製品は、すべて持ち込み禁止。さらにフルーツも発見され、「ブンタン」とも呼ばれるザボンは酸味と甘味のバランスがあって絶妙だという。カバンの反対側を開けると、ベトナムのトロピカルフルーツがたくさん入っていた。夫のカバンにもトロピカルフルーツ。夫婦のもとにはベトナムからの実習生が多くいて、彼らへのお土産だったという。しかし、フルーツと野菜はすべて持ち込み禁止。持ち込みを放棄した肉と野菜、そしてフルーツは焼却処分となった。羽田空港と関西空港の持ち込み禁止品を調べてみたら、事前の準備ができていれば持ち込めるものもあり、しっかりルールを調べておくことが大切ということが分かった。