THE TIME’ TIMEレポート
人口23万人の北海道・函館市の函館駅前には6年前に閉店した旧棒ニ森屋ビルがある。松風町は廃墟らしき建物も。函館市の空き家率は増加傾向で約5軒の1軒が空き家。空き家を買い取りリノベーションして貸し出す対策も。さらなる問題もあるという。西部地区は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。そのため建物の保存や外観維持が厳しく求められているが、今危機に瀕している。歴史的建造物130軒のうち4分の1が空き家。管理者が減少している。
1909年建築の旧北海道庁函館支庁庁舎はJolly Jellyfishが営業している。建物は市が保有し店は賃貸として営業。1885年に建てられた廻船問屋遠藤吉平商店は1日1組限定の宿泊ホテル・Portside inn Hakadateとして生まれ変わる。ピーク時は1泊7万円だが予約が絶えないという。国指定重要文化財の旧相馬家住宅は和洋折衷の建築様式が特徴。2009年には解体の危機に、前オーナーが1億円で購入。その後も1億数千万円をかけて補修、維持してきた。前オーナーは高齢化で維持は懇談と判断。その後民間業者に売却され年内には1泊15~25万円の宿泊施設開業を目指すという。バリューマネジメント・他力野代表は一つ一つの建物が価値を生むことで街が活性化されていくとコメント。
