ワールドビジネスサテライト The 追跡
深掘りするのは人手不足について。帝国データバンクの調査結果で正社員の人手不足を感じる企業は51.4%と4月としては過去最高。深刻なのは物流業界で人手不足を感じる企業は7割超と全業種を大きく上回っている。千葉市の運送会社、加悦では配送の依頼が増える中で人手不足感が強まっている。加悦・加悦弘樹専務は「1人あたりの残業時間上限がかかることによって働く時間が制限されてしまう」などとコメント。去年4月、トラック運転手の時間外労働時間は年間960時間に制限。労働力不足を補うために加悦で取り組んでいることが共同配送。運べる荷物の量に対して実際に積み込んだ割合を示す積載率は平均で40%以下(出所:国土交通省)。加悦は共同配送を依頼された会社から報酬を受け取る。加悦ドライバー・坂本祥平さんは「効率を上げていけば少ないドライバーで仕事が回せる」などとコメント。共同配送のシステムを手がけるのが物流企業のDX化を支援するドラエバー。ドラエバー・岡野照彦社長は「データから対象となる地点に適切に配送ができる車を探す」などとコメント。ドラエバーはトラック4000台分の運行記録をデータベース化しており岡野照彦社長は「輸送量を向上することによって運送会社の利益につながる」などとコメント。課題は他にも。いわゆる荷待ちで荷待ち時間は2020年度は1時間34分に対し2024年度は1時間28分と6分縮小(出所:国土交通省)とほぼ変わっていない。