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大規模災害で通信が遮断しても衛星通信を通じて医療情報を共有するための実証実験が千葉・館山市で行われた。会場には“診療コンテナ”と呼ばれる診療所の機能があるコンテナが設けられた。大規模災害に備えて太陽光や風力による自家発電装置や衛星通信設備が備えられている。きょうの実証実験は災害時の連携協定を結ぶ館山市と千葉大学が共同で行った。実験ではコンテナに患者が運び込まれ、診察した医師が“外部の病院との間で医療情報を共有できるかどうか”が確かめられた。その結果通信状態に問題はなく、コンテナの中にいる医師らはパソコンを使って衛星回線を通じて患者の診療情報を照会するなどしていた。千葉大学災害治療学研究所の牧慎太郎特任教授は「実証実験はスムーズに進んでよかった。大規模災害時の市民の安心・安全につながればいいと考えている」と話した。