Nスタ Nスタ NEWS DIG
「神鹿」と呼ばれ、野生ながら奈良の人々とともに生きてきた。しかし今、ある問題が。奈良公園に来てみるとシカと戯れる人たちの姿が、穏やかに触れ合っていたように見えたが、シカが少年を攻撃した。今、こうしたシカと人のトラブルが増えている。県に寄せられた被害報告によると、去年9月、シカの角に刺されたなどの被害件数が17件なのに対し、今年9月は43件と2倍以上増えている。そもそも、この時期はシカの繁殖期で、発情したオスジカは非常に気が荒くなるという。きょうは新たな動きとして、奈良公園のシカを管理する奈良の鹿愛護会はこれまでも注意を呼びかけてきたが、危険性がさらに高まったとして、県や市とも連携し、奈良公園のオスジカに近づかないように強く求める「厳重注意」を発令した。警戒のレベルは3段階。より危険性が高いと判断された場合は「警報」が出る可能性もある。そんな中、シカによる被害を防ぐため、奈良の鹿愛護会は急ピッチで角切りを行っている。シカの発情期は今月後半にかけてピークを迎えるということで、厳重な注意が必要。