ラオスを訪問している石破総理大臣は、ASEAN首脳会議に出席し、首脳外交をスタートさせた。石破総理大臣は総理就任後初めて臨んだ国際会議の場で、岸田前総理の外交政策を引き継ぎ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持強化を訴え、ASEANの発展のためデジタル化や脱酸素化の分野で日本の技術を生かし連携していく方針を示した。また、AIに関する人材の育成についてはASEANと連携し具体的なロードマップを作成する方針を表明した。ASEANは約6億7000万人の人口を擁し成長が見込まれる市場で石破総理としては日本企業との関係強化を後押ししたい考え。石破総理はこの後、韓国のユン・ソンニョル大統領、中国の李強首相それぞれと就任後初めてとなる対面での会談に臨む。李強首相との会談では福島第一原発のALPS処理水の海洋放出を受け中国が規制している日本産水産物の輸入の早期再開を要請するとみられる。