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イスラエルとイスラム組織ハマスによる停戦と人質解放に向けた協議は合意のめどが立たないまま双方の代表団がエジプトを離れた。米国政府高官は実務者レベルの会合が今後、数日間行われるとしている。焦点となっているのは、フィラデルフィ回廊と呼ばれるガザ地区南部のエジプトとの境界地帯にイスラエル軍が停戦後も部隊を駐留させるかどうかで妥協案を見いだせるか注目される。イスラム組織ハマスはカイロを訪問している代表団は停戦と人質解放に向けた協議の最新の結果を仲介国のエジプトとカタールから聞いたうえで出国したと述べた。ハマスの声明によると代表団はイスラエルが先月2日に同意したバイデン大統領と安保理決議に基づいた停戦案を守るよう求めた。ハマスとしてはイスラエルの敵対行為が停止されパレスチナ人の利益を守ることのできるよう合意を実行する用意があるという。また、代表団は「いかなる合意案にも恒久的停戦とイスラエル軍ガザ地区からの完全な撤退、住人の本来の定住地への帰還と救援、復興、真摯な捕虜、人質交換が含まれなければならない」と述べた。イスラエル公共放送はイスラエルの交渉団もカイロから帰国したと伝えた。そしてイスラエル高官の話としてカイロにおける交渉が進展する見込みはほとんどない。また代表団にはフィラデルフィア回廊について妥結に至る権限が与えられていないと報じた。その一方で実務スタッフは今もカイロに残っており両者に残っている溝を狭めるための作業を続けていると伝えた。イスラエルの高官は交渉は建設的なものであったと述べたという。しかしイスラエルのニュースサイトは「両者の間には依然隔たりがある」と伝え米国CNNは米国政府筋の話として交渉は今後も続けられる。代表団は残っている問題を解決するため今後もしばらくカイロに滞在するとしている。