Dearにっぽん (Dearにっぽん)
沖縄・今帰仁村の山奥で養豚場を営む高田勝さん。飼われているのは改良品種ではない在来種「シマウワー」。出産できる頭数が少ないなどのデメリットがあり、収益が黒字にならないことも。都会に生まれた高田さん。動物に興味を持ち、大学時代には最先端の畜産を研究。 在来種にこそ「自然の環境や社会環境をすり抜けてきたメンバー」として魅力を感じているんだそう。
沖縄・今帰仁村の山奥で養豚場を営む高田勝さん。この日、在来種の鶏を連れて伊是名島へ。島では先祖を祀る儀式に鶏が使われている。高田さんが育ててきた鶏・豚もこれに使われた。
沖縄・伊是名島で和牛を飼育する伊禮さん。在来種の飼育に興味があるんだそう。きっかけは、去年の台風で牛舎が被害を受けたこと。この時、餌の輸送も滞ったんだそう。在来種なら野草で育つことを知り、飼育を考えるように。
奄美大島で農業を営む大山幸良さん。絶滅寸前だった島の鶏を譲り受けた高田さん。成長の具合を確認してもらうことに。繁殖が成功していることに、大山さんは泣いて喜んだ。高田さんが届けた9羽は今後、島内の農家が育てていくことに。
沖縄にわたって40年の高田さん。家族は計13人に。この日、家族全員で墓参り。火にくべたのはお金に見立てた紙。先祖に供えた在来種の鶏は子どもたちも大好物。
沖縄・今帰仁村の山奥で養豚場を営む高田勝さん。持病が悪化したため手術。入院は10日間。これほど農場を離れるのは初めてのこと。退院後、育てている在来種の鶏を譲ってほしいという同業者が農場にやってきた。高田さんは「島の習慣を知っている人に渡していくのが重要」など話す。
沖縄・多良間島に伝わる儀式「悪疫祓い」「秋祓い」。豚の皮を魔除けとして集落の入口全てに吊るす。都会出身の高田さんは、こうした風習を街の人から直接学ぶ。主に島固有の在来種を育てている高田さん。「生き残れる要素を持ってると思うよ」など話す。