日曜報道 THE PRIME (ニュース)
大都市でも異変。中国で最も発展している都市上海の郊外には午前4時過ぎにもかかわらず大勢の人が集まっていた。農村部など地方から出稼ぎにきた人が集まる零工市場(零工=アルバイト)。建築や清掃、ベビーシッターなど様々な日雇いの仕事が募集されていて多い日には1000人以上の日雇い労働者が集まる。景気低迷によって大都市でも求人が減るなか仕事の奪い合いが起きる状況になっていた。日雇い労働者韓合金さんのコメント。中国の上海郊外の映像。都市部で若者の6人に1人が失業。この不況を逆手に取ったビジネスも誕生。失業中でも出勤気分が味わえるレンタルスペース。無職であることを知られたくない人、社会とのつながりを感じたい人にニーズがある。1日の利用料金200円(コーヒー付き)。オフィス空室率は大都市で軒並み20パーセント超え。“偽装出勤”ビジネスを経営する社長のコメント。中国・上海の映像。中国国内で厳しい状況が続くなか“景気回復”のカギはどこにあるのか。李強首相は全人代で新たな方針を打ち出した。「民間投資を支持・奨励しより多くの民間資本が重要インフラや社会福祉などの整備に参入するよう導き民間資本により大きな成長空間を与える」。政府が重要だと位置付けたのは“民営企業”。これまで国有企業を重視から民営企業を重視。アリババグループ創業者ジャック・マー氏、ファーウェイ創業者CEO任正非氏、EV大手BYDのCEO王伝福氏と習近平国家主席が握手した。習近平主席は、共同富裕を促進するという心を持ち、中国式現代化の推進に貢献することを願っていると述べた。トランプ大統領の関税という逆風の中、民営企業のちからは内需拡大の起爆剤になるのか。