地方都市活性化へ 路面電車“進化論”

2026年10月5日放送 12:20 - 12:28 NHK総合
みみより!解説 (みみより!解説)

かつては路面電車が張り巡らされていたが、自家用車の普及などで多くが廃止に追い込まれた。近年は地方都市の活性化という観点からその役割を再評価して投資して進化させていこうという動きが加速している。広島電鉄の路面電車は去年8月、広島駅の駅ビルに乗り入れる駅前を走るルートが開業した。駅ビルの2階以上に高架で路面電車が乗り入れるのは日本でここだけ。先駆けは富山市で、2006年にJRローカル線を路面電車にした。3年前には宇都宮市で全面新ルートで開業し、利用者が増加して住宅開発も進んでいる。路面電車はバスと比較すると、路線がシンプル、渋滞に巻き込まれない、まとまった人数を運べる点がメリット。広島市は楕円形の都心づくりをコンセプトにそれぞれの拠点の間を行き来しやすくして一帯として魅力を高めて人を呼び込むことを目指してきた。そこで鍵を握ると見られるのが路面電車。今年3月には市内をめぐる循環線も開業し、快速便の本格運行が開始。9月18日には最高時速を50キロに引き上げた。駅周辺エリアと紙屋町・八丁堀エリアの1日あたり平均移動者は1600~2000人増えて、消費額は14.9%上昇した。日本政策投資銀行・有田尭司さんは、市外の人が路面電車を使い紙屋町・八丁堀方面に流れたとみられ、2つの拠点の間を回遊して両方で消費したと考えられると指摘する。路面電車とまちづくりの課題は、都市の構造や人口規模で集客などの高架に差が出ること、新設には莫大な資金が必要で物価化高・人件費増加で費用がさらに高騰すること。交通網だけでなく人が集まるスポットの整備も必要。


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