THE TIME, プチマーケティング部
今年9月から発売しているカップヌードルの“エモい出”パッケージ。開発担当・川合陽介さんは「発売から53年経つロングセラーブランドになるのでカップヌードルとお客様の間にたくさんの思い出があると考えた。全国のお客様にカップヌードルにまつわる思い出を調査したところ、1500件のエモい思い出を集められた」などと話した。パッケージは100種類あるとのこと。こうした大胆なパッケージはロングセラー商品にとって重要な戦略で、雑誌「宣伝会議」の谷口優編集長は「ブランドの鮮度を保つために新しいことをし続けるのはとても大事。ロングセラーブランドが陥りやすい課題としてお客様と一緒に歳をとってしまうということがある」と話した。また川合さんは「即席食品というのは個食が多いと考えていたが、実際は大事な誰かと食べるエピソードが非常に多くあった」と話した。谷口編集長は「おいしいのが当たり前ならより安い物を買うことになり価格競争に陥ってしまう。そんな時に語り手自身の主観的な物語が入っているからこそいろんな人が共感しやすくなる。エモさでブランドの優位性を高めている」と話した。