夏休みに親たちは悲鳴…学童保育が抱える問題点

2024年8月17日放送 5:46 - 5:59 フジテレビ
週刊フジテレビ批評 The批評対談

平岩さん「子供の居場所であるというのが一番の価値。異学年で過ごすというところに意味がある。『第三の居場所』なんて言われているがそういう場所は子どもに必要である。夏だけ増やすというのは場所と人の課題がある」などと話すと、萩原さんは「非常に厳しい状況にあるというのが正直なところである。年収が200万円台がごく普通といういわゆるワーキングプアに近い。1つは学童保育の世界に投じられるお金の額全体が少ない、学童保育で働く職員たちは労働時間が比較的短いので年間の賃金水準が上がらない」などと話した。また体制について萩原さんは「市町村によって全く違う。例えば学童保育で弁当を支給するところが増えているが、積極的にやる自治体と見送っている自治体がある」などと話した。また全体の1割が保護者が運営していることについて萩原さんは「学童の成り立ちが子供の安全な場所がほしいという保護者の自主的に生まれたので、保護者たちが場所を確保して人を雇うしかなかった。そのルーツが今も残っている」などと話した。
一方で夏休み中に子どもだけで留守番をした頻度を紹介。平岩さんは「日本の子供って放課後に一人で過ごしてる子は諸外国に比べて多いというデータもあって、健全育成の意味でもあまり一人でいるってのが必ずしも良いことではない」などと話した。去年10月埼玉県の自民党県議団は虐待禁止条例改正案を提出し小学3年生以下の子どもを自宅や車に残して外出したり公園などに放置することなどを禁止するほか、4年生から6年生については努力義務・県民には通報を義務付けるというものだったが、多く反対の声が上がり改正案は取り下げられた。萩原さんは「あの条例は子供を放置してはいけないという考え方だった。考え方自体は賛成だが、問題は一人にさせてしまっている状況を改善しようとせずに、保護者にそれを罪として押し付けるというところが問題だった」などと話した。平岩さんは「相手の家庭に負担をかけているという考え方が強くなっていて、大事になっている」などと話した。現在の子供たちの7割が友だちと遊ぶ日がほとんどないという。平岩さんは「日本はまだ学童は何のために開いているのかというと親が働くのが前提であるが、その前に子どもがどうしたいかという視点を忘れないでほしい」などと話した。
メディアができることについて平岩さんは「当事者になってもよく分かってないので、まずは課題を発信する事が大事」などと話した。萩原さんは「実際に現場を取材して社会に伝えていくことで、改善の方向に向かうのが大事」などと話した。


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さいたま市(埼玉)放課後NPOアフタースクール埼玉県議会

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