列島ニュース (大分局 昼のニュース)
大分県宇佐市で行われている展示会は、双葉山の引退と終戦から80年になるのに合わせて市が企画した。当時の写真など約十点の資料が展示されている。昭和十八年に、学徒出陣で海軍に入隊した早稲田大学相撲部の主将に贈られた日の丸への寄せ書きには、双葉山定次の名前のほか十九人の力士のしこ名が記されている。昭和十四年春場所の番付では、しこ名の上に軍隊に召集されたことを示す入営などの文字が記され、相撲界も戦争の影響を大きく受けていたことがうかがえる。力士をかたどっためんこの裏には、軍隊の階級などが記され、国民的な人気があった相撲を利用して、戦意を高揚しようという当時の状況がみてとれる。双葉山が華々しく活躍した時代には、戦争という暗い出来事があったことを展示を通して知ってもらいたいとしている。展示会は八月三十一日まで開かれている。