新美の巨人たち 新美の巨人たち
天王寺動物園にやってきた田中直樹。アフリカサバンナゾーンに広がっていたのは肉食動物と草食動物が同じ空間にいるエリア。若生がイギリス式庭園の技法を応用して作った光景。それぞれの動物と観客は水濠によって育てられているが、その堀には起伏や植栽をつかって観客の視線から匠に隠されている。ここで田中はお客の姿が見えない位置があり、左手の岩の奥にはライオンを間近で鑑賞できるスポットがあり、若生の展示は一つの鑑賞ポイントから他の鑑賞ポイントが見えないように設計されているが造園の技が光っているという。若生は天王寺動物園の展示計画で日本造園学会賞を受賞。そして日本各地の動物園にデザインで革命を起こした。