日本レコード大賞は米・グラミー賞に並ぶ日本での音楽賞を作りたいという思いから始まった。第1回の会場は、東京都文京区の文京公会堂。約2000人が入る会場に観客200人のみという寂しい船出だった。第2回・第3回はフォークシンガーの聖地・神田共立講堂で、第4回からは日本初のコンサートホールである日比谷公会堂で開催。徐々に人々に認知されていく。現存する最も古い映像が1968年の第10回。1969年大きな転機。紅白歌合戦に並ぶ人気イベントにしようと、当時、新装されたばかりの帝国劇場で初めて大みそかに開催。司会は、日本初のフリーアナウンサー・高橋圭三さん。前年まで10%台だった世帯視聴率は、30%に跳ね上がった。その後、帝国劇場から16年間続き、ザベストテンで人気だった黒柳徹子さんと久米宏さんが司会を務めたことも。1985年からは日本武道館、2004年からは新国立劇場で開催。今年で最長の21年目を迎える。