奇跡のバックホーム〜阪神 横田慎太郎の物語〜 奇跡のバックホーム ~阪神 横田慎太郎の物語~
2019年9月26日 横田慎太郎さんの引退試合がファーム公式戦で行われた。会場には一軍の選手も駆けつけた。チームの計らいで、横田さんの登場曲「栄光の架橋」が流れる。闘病中この曲に励まされてきたという。8回表、1096日ぶりの出場となった。ポジションは3年前、開幕スタメンを取ったときと同じセンター。打球は視力が戻っていない横田さんのバックホームでアウト。奇跡のバックホームだった。引退セレモニーで横田さんは感極まってすべての人達に感謝を込めて挨拶をした。横田さんが両親に語ったところによると、あの日彼には不思議なことが起きた。「ポジションにつく時に、外野の芝生がキラキラ光り輝いていた」「“前に行け”って誰かが背中を押した」という。最後に残した人生最大のプレーだった。
