全力取材!JRのウラ側 鉄道車両の製造のウラ側
完成した車両は鉄道会社までどのようにして運ぶのか。出来上がった車両は機関車で牽引し、JRや私鉄各社の線路を数珠つなぎに走って運んでいく。このような運搬は「甲種輸送」と呼ばれている。この日、東急電鉄の新車両を甲種輸送。総合車両製作所からは京急線へと引込線が敷かれており、今回は京急線・神武寺駅から連絡線を渡りJR逗子駅へと移動し、そこからJR線を経由して東急線の車両基地へと運ばれるルート。線路が3本ある理由は鉄道会社により異なる線路の幅に対応するため。いよいよ完成した車両の甲種輸送が行われる。100メートルほど進んだら道路の手前で一旦停車し、京急線最後の回送電車の通過を待つ。ここから一般道を横切って京急線へ。後ろからも機関車がプッシュする。すでに照明が落ちた暗闇の金沢八景駅を通過し、このまま納品先の東急電鉄まで運ぶ。