歴史探偵 (歴史探偵)
家康の時代、スペインは世界最大の海軍力を誇り、メキシコを中継地として太平洋まで進出していた。メキシコからフィリピンへ向かうなら貿易風を、フィリピンからメキシコへは偏西風を利用できた。家康はスペインとの外交関係を模索し、浦賀を貿易の拠点にしようとしていた。浦賀の周囲は山に囲まれ、船舶が風よけ、風待ちに最適だった。また、ウィリアム・アダムスは幕府の船大工らに造船技術をレクチャー。構造的に数ヶ月に及ぶ遠洋航海に耐えることができた。1609年、スペイン船が難破してしまうと、家康は太平洋航路への参入を実現すべく、宣教師たちの布教活動を保護するなどした。スペイン国王は感謝のしるしとして黄金の洋時計を家康に進呈した。