めざまし8 ニュース 9時またぎ
きょうのテーマは「寒い冬にリスク増・“隠れ骨折”に要注意!」。隠れ骨折とは、特に高齢者で隠れ骨折=圧迫骨折が起きている、日常生活の行動の中で予期せぬうちに骨折してしまう。“いつの間にか骨折”つらい痛みを伴わない気づきにくい背骨の骨折。日常に潜む隠れ骨折のケース(1)荷物を取るために背伸び、その時はぎっくり腰に似た違和感、しかし特段生活に支障はなかった。1〜2週間後、違和感が痛みに。病院で隠れ骨折と判明。ケース(2)車に乗ったとき、腰をかがめながら座った際、お尻から腰にかけて「違和感」、立つ際も同様に違和感。疲れているだけだと放置、1〜2週間後、違和感が痛みに。病院で隠れ骨折と判明。テーラーメイドバックペインクリニック・松平浩院長は「骨粗しょう症というリスクが潜んでいる」などスタジオ解説。
隠れ骨折を気付かず放置すると連鎖骨折に。背骨を骨折して気付かず放置すると、周りの骨に負担がかかり次々と骨折してしまう連鎖骨折に注意。少なくとも5カ所骨折した例を紹介。連鎖骨折したことで背骨が曲がり“腰曲がり”の状態に。隠れ骨折の原因は骨粗しょう症。骨粗しょう症は骨量(骨密度)が減り骨がもろくなる病気。骨粗しょう症になるとくしゃみや椅子に座る、洗濯物を干す、尻もちなどちょっとしたことで骨折してしまう場合も。骨粗しょう症の人がくしゃみをする際は机などに手をついてすると良い。骨粗しょう症の患者数(骨粗鬆症財団より)は全国推計1590万人(2022年)、男性410万人、女性1180万人、全体の約75%が女性。骨密度は20代をピークに減少し、60歳以降に骨粗しょう症を発症する人が増える。男性は飲酒や喫煙による骨密度の低下など。女性は閉経による女性ホルモンの減少など。
隠れ骨折に気付く方法(1)身長の低下。20歳ごろの身長を基準としてマイナス2センチは黄信号(隠れ骨折の可能性も)、マイナス4センチは赤信号(隠れ骨折の疑い)。(2)体重と年齢。骨粗しょう症のリスク計算式。(体重−年齢)×0.2でマイナス1以下の場合は要注意。(3)壁チェック。壁に背を向けて立ち背中、かかとを付けた際、後頭部が壁に付かない人は要注意。1つでも当てはまったら骨密度検査へ。隠れ骨折の予防方法。筋肉を強くする、骨の質を上げることが重要。テーラーメイドバックペインクリニック・松平浩院長は「日本人はビタミンDが不足しているため動物由来のビタミンDで背筋を強化し正しい姿勢を取れるようにする」。動物由来のビタミンDが豊富な食材はサンマ、サケ、イワシ、卵黄。さらに日光を浴びてビタミンDを生成する。この後、椅子があれば簡単にできる予防運動を紹介。