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世界の脱炭素化に貢献する具体策の1つとして再生可能エネルギーを挙げた岸田首相。実は今、日本発の技術を使った次世代の太陽電池であるペロブスカイト太陽電池が注目されている。この太陽電池は薄くて軽く曲げることも出来るので、今まで設置できなかった場所にも取り付けることが出来る。様々な自治体や企業が実用化に向け動き出しており、東京都は今年5月、下水道施設で実証実験を開始した。今回のCOPにも日本企業が出展し、モデルハウスでガラスと太陽電池が一体となった発電するガラスの実証実験を行っていることをアピールしていた。日本が力を入れる理由についてある政府関係者は「日本発というメリットを生かし国内のGX化に加えアジアへの輸出に繋げたい」と狙いを説明している。しかし世界では研究開発競争が激化しており、特に中国が企業や大学が特許取得を進めるなど存在感を増している。ある政府関係者は「中国の猛追があるからこそ、今もう一度アクセルを踏んで競争を勝ち抜きたい」と話している。脱炭素化で狙い通りに世界をリードできるのか。岸田首相には国際舞台で打ち出した戦略を結果に結び付けられるかが問われている。