知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜 (知られざるガリバー)
千葉積水工業では老朽化したインフラを蘇らせる製品も作っている。一般的にコンクリート製の劣化した下水道管は掘り起こして新たなものに交換する。その際大掛かりな工事が必要となって通行規制など渋滞を招くこともある。そこで開発されたのが、古い下水道管をそのまま残して蘇らせるSPR工法。硬化塩化ビニルを地下へと送って下水道管の中で螺旋状に巻いていくことでパイプの形状に組み上げていく。地下へ送られていく帯状の材料は専用に機械を使って既存の下水道管の内側に巻いていく。強度を高めるため、帯状の材料にはスチール材が組み込まれていて、下水道管に合わせた形状でパイプを組み上げていくことが可能になる。管ができたらすき間にモルタルを埋めて強度を担保する。特殊なモルタルで、水中で分離や拡散をしない。この工法を開発するプロジェクトが始まったのは今から40年以上前。全国に普及したコンクリート製の下水管は劣化が問題に。塩化ビニルは薬品の影響を受けにくく耐久性もある。また、ゴミが溜まりづらく水が流れやすいというメリットも。東京都水道局では1987年にこの工法を実用化。道路を掘り起こさずに工事ができるこの工法は工事のために断水する必要がない。
