知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜 (知られざるガリバー)
燃料を均一に噴射する部品の中には謎のくぼみが。くぼみが無いと燃料噴射の勢いで内部に傷がつく可能性があるが、くぼみを作ることで部品の負担を和らげて劣化を防いでいるという。エンジンブロックを加工する設備の規模は450tのモノを運ぶことができる天井クレーンを備えている。加工する部品のサイズは長さが16m、幅と高さが5m、重さは200t。求められる機械加工の精度は0.01mm単位。加工工場から送られた部品はエンジンの型に合わせて人の手によって組み立てられる。組み立てと検査を行って試運転による性能検査が終わると、エンジンは運搬用の船で造船所へ運ばれていく。最低でも20年以上は動き続けるという。
1917年、岡山県玉野市で旧三井物産の造船部が造船事業を始めたのが会社の始まりだった。1926年にはデンマークの会社と技術提携を結びディーゼルエンジン1号機を完成させた。1942年、三井造船に社名を変更。高度経済成長期にはタイにホーバークラフト国産第1号艇を輸出。1967年、日本発の埠頭用コンテナクレーンも完成させる。2015年には国内初のLNGを燃料とした船舶用エンジンを開発。2018年にインドネシアの発電・土木工事で会社の存立を揺るがすような大きな赤字を出し、事業内容を大幅に整理。船舶用エンジンと港湾クレーンを事業の二本柱として経営の立て直しに取り組んできた。三井E&Sがことし販売を始めたのがドローンを使った設備点検用アプリケーション。
