性的マイノリティーの中高生 学校でハラスメント 経験は

2025年6月8日放送 7:14 - 7:18 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (ニュース)

きのう、東京・渋谷区でLGBTQなど性の多様性への理解を求めるイベントが行われた。スタッフとして関した大学生はLGBTQの当事者として各地の大学で啓発活動に取り組んでいる。高校時代は性自認が揺れ動いていたため、女性だからという授業中の発言に違和感を覚えていたという。NPO法人ReBitがインターネットを通じ今年2~3月に行った調査によると、この1年で学校で困難なハラスメントを経験した中高生は89.5%に達した。また教職員からハラスメントを受けていると答えた人も63.8%にのぼった。具体的な事例としては「不要な男女分け」「LGBTQではないと決めつける言動」「性別でふさわしい行動を決めつける」などがあげられた。ReBitの藥師実芳代表理事は「制度はできたが、暮らしの実感が変わるまでは地域や学校での取り組みをもっと時間を懸けて進んでいく必要がある」とコメントしている。文部科学省は「性の多様性への教職員の理解は深まっているが、無意識に誤った発言をしてしまうことも考えられる。こういう問題が1つでもある限り、周知徹底をはかっていきたい」としている。追手門学院大学の三成美保教授は「学校によって取り組みに差がある」と指摘している。


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