2025年6月8日放送 7:00 - 7:40 NHK総合

NHKニュース おはよう日本
ヒャダインさんの病体験▽前線北上大雨か

出演者
南利幸 井上二郎 大槻隆行 赤木野々花 米澤太郎 
(オープニング)
オープニング

オープニング。

(ニュース)
九州 非常に激しい雨おそれ 土砂災害など十分注意

梅雨前線の影響で九州はあさって10日にかけて大気の状態が不安定になり、雷をともなって非常に激しい雨となる見通しがある。気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に十分注意するよう呼びかけている。11日以降も前線が西日本~東日本に停滞する見込みで、雨量が多くなる可能性があり最新の気象情報に注意が必要。

「海洋熱波」で雨量増加か 災害リスク高まる時期 注意を

大雨の災害のリスクが高まる時期に入った。去年9月に発生した石川県能登地方の豪雨災害などで海面水温が一定期間高くなる「海洋熱波」という現象が雨量の増加に影響していたことが専門家の分析でわかった。去年9月の海洋熱波の状況の解析をみると日本列島の周辺は海洋熱波が起きて海面からの水蒸気が発生しやすい状態となっていた(出典:NOAA)。今月に入り既に日本列島周辺では北海道の沖合や東海・東シナ海などで海面水温が平年より高くなっている(気象庁のHPより)。専門家は注意を呼びかけている。

海からの水蒸気多く 大雨「!」/台風1号の発生 遅くても

6月6日の海面水温のグラフ(気象庁のHPより)をみると日本の近海は平年と比べ海水温が高い状態であることわかり、梅雨の前半から水蒸気が豊富ということは雨が降りやすいということがいえる。これから明日にかけて大雨に注意が必要で前線が停滞している際は大雨になる可能性があり、土砂災害などに厳重な警戒が必要。

赤澤大臣 5回目の訪米 一致点は見いだせず

アメリカの関税措置をめぐり3週連続で訪米した赤沢経済再生担当大臣。ベッセント財務長官、ラトニック商務長官とそれぞれ個別に閣僚交渉をおこない、今月半ばのG7サミットに合わせた首脳会談も視野に双方にとって利益となる合意を実現できるよう精力的に調整を続けることを確認した。ただ今回も一致点を見出すことはできなかった。赤沢大臣は画像と共に「お互いをリオ、ハワードと呼び合う仲に」とSNSに投稿した。協議を重ねる中でラトニック商務長官と親交を深めてきたと強調している。赤沢大臣は一連の関税措置は遺憾だと見直すように強く求めている。赤沢大臣は「一致点を見いだせたかといえば見いだせていない」とコメント。石破総理大臣は「国益をかけた真剣勝負の議論が行われている。トランプ大統領と対面でお目にかかるのはG7サミットだが、それまでに一定の前進があればそれでよし、なければ国益を犠牲にしてまで急ぐつもりはない」とコメント。

レアアース輸出規制など”9日に米中貿易協議”

アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席は5日、電話会談し追加関税の引き下げなどの合意に基づき近く双方の代表が会合を開くことで一致した。中国外務省は昨夜、何立峰副首相は8日~13日にロンドンへ訪問し、アメリカとの貿易協議に出席すると発表した。トランプ大統領は協議は9日に行われると明らかにしていて、アメリカ側からはベッセント財務長官、ラトニック商務長官、USTRのグリア代表が協議に参加する。アメリカは中国が合意のあとのレアアースなどの輸出を遅らせていると主張している。中国商務省は昨夜、適法な申請は認可しているとしたうえで、各国との対話と意思疎通をさらに強化し貿易の円滑化を促進すると発表した。今回の協議でもレアアースの輸出規制が議論される見通しで中国がどこまで規制を緩めるかが焦点となるほか、アメリカ側が求める貿易赤字の削減など進展がみられるかが注目。一方、中国商務省はきのう、EU企業向けレアアースの輸出をめぐり、条件を満たす申請の承認手続きを迅速化すると発表した。ヨーロッパの自動車業界で工場の稼働停止など影響が広がりEUは中国に改善を求めていた。

遺体返還・捕虜交換めぐり 非難の応酬

ロシアとウクライナは今月2日にトルコ・イスタンブールで行った直接協議の中で遺体の返還や新たな捕虜交換を行うことで合意している。しかし、ロシア側の代表を務めたメジンスキー大統領補佐官は7日、「ウクライナ側が遺体の返還と捕虜交換を無期限に延期した」とSNSに投稿した。これに対し、ウクライナの捕虜問題調整本部は「ロシア側の発表は現実に即していない。汚いゲームを辞め、建設的な作業にもどってほしい」と反論した。

性的マイノリティーの中高生 学校でハラスメント 経験は

きのう、東京・渋谷区でLGBTQなど性の多様性への理解を求めるイベントが行われた。スタッフとして関した大学生はLGBTQの当事者として各地の大学で啓発活動に取り組んでいる。高校時代は性自認が揺れ動いていたため、女性だからという授業中の発言に違和感を覚えていたという。NPO法人ReBitがインターネットを通じ今年2~3月に行った調査によると、この1年で学校で困難なハラスメントを経験した中高生は89.5%に達した。また教職員からハラスメントを受けていると答えた人も63.8%にのぼった。具体的な事例としては「不要な男女分け」「LGBTQではないと決めつける言動」「性別でふさわしい行動を決めつける」などがあげられた。ReBitの藥師実芳代表理事は「制度はできたが、暮らしの実感が変わるまでは地域や学校での取り組みをもっと時間を懸けて進んでいく必要がある」とコメントしている。文部科学省は「性の多様性への教職員の理解は深まっているが、無意識に誤った発言をしてしまうことも考えられる。こういう問題が1つでもある限り、周知徹底をはかっていきたい」としている。追手門学院大学の三成美保教授は「学校によって取り組みに差がある」と指摘している。

佳子さま ブラジル訪問 高齢者施設で日系人と交流

ブラジルを公式訪問している秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまはサンパウロ近郊にある1958年に創立された日系人向けの高齢者施設を訪ねられた。施設にはお年寄り約60人が暮らしている。日系1世の男性は「訪問いただいて本当に嬉しく思う」と述べた。佳子さまは8日に日系人が多く住むパラナ州の都市マリンガを訪問される。

傘作り繁忙期 人気は”晴雨兼用”

山梨県西桂町の傘を作る会社から中継。男性の日傘も人気でスーツに合うシックな柄で晴雨兼用が人気。西桂町はかつて織物工場がたくさんあったが多くが廃業するもこちらの会社では傘の自社ブランドを作り伝統を守っている。多くが手作りで職人の技が生かされている。織物会社代表・槙田洋一さんは「織物文化を伝えられる傘作りを心がけている」という。

トランプ大統領 マスク氏との早期の関係修復に否定的

アメリカ・トランプ大統領は関係が悪化している実業家のイーロン・マスク氏について、早期の関係修復に否定的な姿勢を示した。トランプ大統領と先月末まで政権で要職を務めたマスク氏は、大統領肝いりの減税策を盛り込んだ法案をめぐる意見対立からSNSなどで応酬に発展し、関係が悪化している。6日、マスク氏に対する見解を改めて問われたトランプ大統領は「忙しくて彼のことは考えていない。幸せを願うだけだ」などと述べた。一方、マスク氏は新党立ち上げの必要性に言及している。

(スポーツニュース)
カブス鈴木 2本塁打 打点もトップと「2」差に

カブス・鈴木誠也は2本のホームラン、ドジャース・山本由伸は9つの三振を奪う力投を見せた。鈴木は15号ソロで先制点を奪い、8回では16号ソロを放った。今シーズンの打点を55にのばし、リーグトップと2打点差に迫った。

ドジャース山本 6回無失点 9奪三振

ドジャース・山本はWBCの日本代表で共に戦ったヌートバーと対戦し得点を許さなかった。山本は9つの三振を奪う力投だったが打線の援護はなく勝ち負けはつかなかった。大谷は1安打。チームはサヨナラ負けで2連敗。

長嶋茂雄さん 東京ドームに追悼記帳所

長嶋茂雄さんが亡くなったことを受け巨人の本拠地東京ドームには追悼記帳所が設けられた。記帳所が置かれたテントには在りし日の勇姿をおさめた写真が数多く並べられ、続々と多くの人が訪れている。中にはこの日巨人と対戦した楽天ファンの姿もあり男性は長嶋さんの存在について「やっぱり特別です。どこのファンということではなくミスタープロ野球なので子どもの頃は長嶋さんに憧れて野球を始めた」などと語っていた。

巨人 連敗ストップ 長嶋さんに勝利届ける

きのう行われた巨人と楽天の試合。巨人2ー0楽天(東京ドーム)。巨人の丸佳浩は長嶋さんから直接指導された経験も。チーム一丸となって長嶋さんに勝利を届けた。

その他の結果

セ・リーグ首位の阪神は二桁安打で三連勝。ソフトバンクが勝ってパ・リーグ3位に浮上した。長嶋茂雄さんは不滅の存在になっていると思うとスタジオでトーク。

サッカー日本代表 インドネシア戦へ調整

あさって大阪で行われるインドネシア戦に向け、サッカー日本代表が堺市で調整を行った。最終予選で初黒星を喫したアウェーのオーストラリア戦から2日、2000人のサポーターが声援を送った。1時間余りの練習で意欲的に取り組んでいたのは最年少の佐藤龍之介選手。あさっての試合で代表デビューを狙っている。

車いすテニス 全仏オープン

車いすテニスで4大大会の1つ「全仏オープン」のシングルス決勝が行われ、男子では小田凱人が3年連続3回目、女子では上地結衣が5年ぶり5回目の優勝を果たした。

伝えたい 病気のこと
突然襲った”かゆみ”10年続く「乾せん」との闘い

音楽クリエーター・ヒャダインさんは「乾せん」と10年以上闘っている。アニメ音楽やゲーム音楽を手掛けるヒャダインさんが異変を感じたのは2010年頃で人気アイドルグループに楽曲を提供するなど仕事が忙しくなってきた時期だった。ヒャダインさんは「ちょうどテレビに出始めた頃で提供楽曲やマルチタスクが同時に動いていた。32歳、33歳で今頑張らないといつ頑張るんだと自己責任でぎゅーっとなり追い詰めていた」という。「乾せん」とは皮膚が盛り上がり角質が落ちる免疫に関わる病気で感染性は全くない。処方された塗り薬などで約3年治療を続けるも症状は改善しなかった。ヒャダインさんは「恥ずかしいので隠しちゃう、人にあまり言えない孤独感もあった」という。2016年頃に人間ドックで「乾せん」に詳しい医師を紹介され生物学的製剤をすすめられた。生物学的製剤は2010年に国の承認を受け従来の治療で効果が見られなかった患者に使用されるものでヒャダインさんは現在も2週間に一度自分でお腹に注射し治療を続けている。2019年に製薬会社のプロジェクトに参加し乾せん患者の応援ソング「晴れゆく道」を発表。日本乾癬学会・森田明理理事長は「生物学的製剤」など治療の選択肢も増えている、諦めていた人も改めて皮膚科の専門医に受診するよう話している。

(気象情報)
気象情報

全国の気象情報を伝えた。九州では激しい雨となり、南部では大雨による土砂災害などに注意が必要。東日本や西日本では湿度が高く、蒸し暑くなる。

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