クローズアップ現代 (クローズアップ現代)
10代の頃から汗に悩まされ続けている田中さん。冬場以外はTシャツの色が変わるほど汗をかいてしまう。周囲に見られるのが恥ずかしく、夏場は外に出るのもためらうほどである。親や医師に相談しても「汗は誰でもかくものだから」と言われ、汗が気になり学校にも行けなかった。田中さんは汗の悩みを周囲に伝えられず、精神的に追い詰められていった。そして19歳の頃、ある病気と診断される。それは多汗症である。多汗症とは多量の汗が出ることで日常生活や仕事に支障をきたす病気である。汗が出る部位は様々で、最新の調査では10人に1人が多汗症に悩んでいると推定されている。猛暑が続くこの季節、皮膚科には汗の悩みを訴える人が増えている。都内のクリニックでは汗の悩みで5年で1万人以上が受診している。