歴史探偵 (歴史探偵)
長宗我部元親は高知・本山町にそびえる白髪山の檜でできた柱、皮を豊臣秀吉に献上していた。秀吉は大阪城をはじめ、巨大な建造物の建設に着手していて、良質な木材は喉から手が出るほど欲しかったとされる。高知大学による調査の結果、白髪山の檜は一般的な檜よりも強度があり、良質といえるという。山の土壌を分析したところ、マグネシウム、ニッケルが多量に含まれていた。どちらも植物には悪影響だが、檜は他の木に日当たりを邪魔されずに生育できる。ゆっくりとした成長により、年輪幅が狭い、上質な木材が育つ。また、元親は山林資源に関する取り決めを定めていた。秀吉は土佐の材木こそ、日本一と褒誉していた。