戦場に行った”先輩たち” 学校に残る「少年兵」の記憶

2025年6月23日放送 16:21 - 16:32 日本テレビ
news every. いまを、戦前にさせない

きょうは沖縄戦で日本軍の組織的な戦いが終わった日。沖縄県立首里高等学校では沖縄戦で亡くなった先輩たちについて学ぶ活動を続けている。校内には戦場に動員された首里高校の先輩たちの一中戦没学徒資料室がある。太平洋戦争末期の兵士不足の中、沖縄戦では日本で初めて男子中学生の学徒隊が兵士として動員された。1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸。日本軍は本土決戦前の時間稼ぎとして徹底抗戦し、住民も巻き込んだ激しい持久戦が行われた。沖縄県民の犠牲者は約12万人、住民の4人に1人が命を落としたことになる。首里高校の前身は旧制沖縄県立第一中学校。通称一中と呼ばれる男子校で、県内でも優秀な子どもたちが集まる名門校だった。しかし武器も兵力も不足する中、アメリカ軍上陸前の直前に鉄血勤皇隊・通信隊として動員され戦場に駆り出された。一中からは少なくとも335人、沖縄県内12の中学校から1500人以上が動員された。
学園から戦場へ、動員されることを親に伝える時間すらなかった生徒もいた。上官の命令で砲弾が飛び交う中を情報伝達や物資の運搬で走り回り、中には爆弾を背負って突撃する斬り込みに行かされた生徒もいた。一中の鉄血勤皇隊・通信隊は335人のうち215人が犠牲になった。戦後80年、鉄血勤皇隊や通信隊の生存者が直接話すことは難しくなってきた。首里高校の生徒たちは託された世代だけで伝えていく難しさを感じている。課題は遺された衣装をどう活かすか。アメリカ軍上陸と共に戦火に巻込まれる生徒たちは過酷な運命を辿ることになる。


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