サタデーウオッチ9 テジボリ
終戦から80年、デジタルの技術を使うことで新たな可能性が見えてきた。福岡県の遺族会が30年前にまとめた線没者名簿。今回この名簿をデジタル化した。名簿には戦争で亡くなった兵士の名前、場所、日付の情報が記されている。NHKは福岡の西日本新聞社と協力してこのうちの6万1000人分の記録を最新のAI技術を使いデジタル化し個人情報に配慮したうえでデータベースにまとめた。明治大学・山田朗教授が注目したのはビルマで亡くなった人が増える時期。インパール作戦が中止され撤退中に多くの命が失われた可能性があるという。その後、フィリピン、沖縄で戦死者が増え続け終戦前の1年間だけで2万9000人余りが亡くなっていた。