NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
石破首相とボルアルテ大統領との首脳会談はペルーの首都・リマの大統領府で日本時間の午前1時前から行われ、両首脳は共同声明を発表。この中では「日本とペルーが法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するパートナーだと再認識する」としている。ウクライナへ侵攻を続けるロシアや覇権主義的な動きを強める中国を念頭に「世界のいかなる場所でも力や威圧によるあらゆる一方的な現状変更の試みに反対する」と強調。また、ペルーが再生可能エネルギーの普及に必要な銅や亜鉛など鉱物資源の有数の生産国であることを踏まえ、サプライチェーンの強化に向けて協力するとしている。今回のペルー訪問。石破首相はAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に出席するとともに、中国・習近平国家主席と初めて会談。建設的で安定的な両国関係を構築していく方向性を確認したうえで、意見の相違がある中でも会談を重ねていくことで一致。石破首相は日本時間の午前4時半過ぎ、次の訪問先のブラジルに向けて出発。ブラジルではG20(主要20ヵ国)首脳会議に出席し、貧困や気候変動などの国際課題に途上国と連携して取り組む姿勢を強調する方針。