国際報道 SPOT LIGHT INTERNATIONAL
国際部・栄久庵記者は「私の知り合いの大学生も受験勉強で体調を崩して大学に入学した後も治療しなければならないくらい大きな負担となっている」などと述べた。こうした状況を中国語で「内巻」と呼ぶ。内向きで不条理で過剰な競争という意味で、問題になっている。今、こうした状況を避けようと外国に留学する動きが活発化している。その主要な行き先の一つが日本。都内にある日本語学校では、中国の入試を避け、日本の大学を目指す留学生が増えているという。日本語の記述対策を学ぶ。中国・山東省の男子高校生はこの春に来日した。中国では朝から晩まで勉強に追われ、数多くの同級生と成績を争う日々に嫌気が差すようになっていた。男子高校生は「置いていかれてしまう緊張感があった」などと述べた。父親の知り合いの勧めもあり日本への留学を決意した。この学校では子どもを留学させたいという相談が連日寄せられている。日本語学校の営業担当者は「以前と比べると(問い合わせが)2倍3倍くらいに増えた」などと述べた。学校はアメリカのトランプ政権が進める留学生受け入れの厳格化などによって今後も中国人留学生が増える可能性があると考えている。日本語学校・山本恭平副校長は「アメリカが留学生に対する政策が不安定だったり、不安をあおるようなところがあるかと思う。地域的にも近い日本を選ぶ留学生は増えるかもしれない」などと述べた。