ワールドビジネスサテライト (ニュース)
経営不振にあえぐ日産自動車のイヴァン・エスピノーサ新社長が、テレビ東京の単独取材に応じた。メキシコ生まれの46歳で約20年にわたり世界各地で日産の商品開発に手掛け、「日産愛」の強さには自信があるという。4月の社長就任と同時に経営再建を託された。先月の決算会見で国内外で2万人の削減と7工場の閉鎖を発表し、神奈川県の追浜工場などで閉鎖の検討が進んでいる。リストラ発表から具体策を打ち出せないまま、日産の格付けは下がり続けている。問題となっているのが資金調達で、UKEF(イギリス政府系機関)から1900億円の融資の保証を取り付けるとの報道があったが、一部では難航しているとの情報もある。またフランス・ルノーの株を売却することについて、エスピノーサ社長は「決定したり計画したりはしていない」などとコメントした。都内で株主総会を開いたホンダは、三部社長が「日産との協業の検討が継続している」と表明。エスピノーサ体制となり再び接近しているように見える日産とホンダだが、両者が手を握ることはあるのか。