モーサテ プロの眼
劔崎さんのプロの眼。テーマは「追加利上げを迫る円安水準とは?」で、日銀の植田総裁は今月に入って円安を牽制する方向に発言を軌道修正し始めている。植田総裁は今月国会で基調的な物価上昇率に為替変動が影響する、あるいはそのリスクが高まる場合には金融政策上の対応が必要になると述べている。円安が今年のインフレ率に影響が出て来年の春闘の賃金上昇率が跳ねるということになれば、基調的な物価の動きに影響すると指摘している。そうした動きが予想できるようになればもっと手前で判断できるようになるとも述べている。2025年度春闘のベースアップ率に関する想定を紹介。賃金の伸びに関する見方が0.5%上昇するということになると実金利の見方が0.25%低下するということになりより緩和的な状態になる。今年の利上げ時期が前倒しされる、もしくは今年の利上げ回数が1回増えるという可能性が出てくることになる。2025年度春闘のベースアップ率見通しを紹介。劔崎さんは「ドル円レートが少なくともこの190円から200円に到達しない限りは為替だけで6、7月に利上げ時期が前倒しされる可能性や今年に2回利上げを行う可能性は低いと考えている」などと話した。