ウェークアップ (ニュース)
まだ帰国できていない拉致被害者の家族の親世代でご存命なのは、横田めぐみさんの母親の早紀江さん、有本恵子さんの父親の明弘さん。親世代の高齢化が進む中、ことしに入ってから大きな動きがあった。2月、家族会と支援団体は新たな活動方針を発表した。「親世代が存命のうちにすべての被害者の一括帰国が実現するならば、北朝鮮に対する日本の独自制裁の解除に反対しない」。一方で、これが実現しないのであれば、強い怒りを持って独自制裁強化を求めるとしている。ジャーナリスト・岩田明子「岸田政権は水面下で独自のチャネルで交渉は続けていたのは事実で、そのチャネルは切れていないよう。ただ、北朝鮮は軍事衛星打ち上げ、偵察衛星も打ち上げているし、弾道ミサイルの発射も続けていて、ロシアの技術も提供を受けながら着々と進化させている。そういう中で、もし北朝鮮が日本に融和的な態度を示すということが、日米韓の対北朝鮮に対するこの連携を、くさびを打つというねらいがあるのであれば、これはなかなか応じるわけにはいかない。やはり拉致問題、核ミサイル、こうしたものが解決する、そういった確信を持てなければ、なかなか前進は難しいと思う」。