サンデーモーニング (ニュース)
少子化に歯止めがかからない。去年の出生率は、過去最低を更新。中でも東京は0.99と全国で初めて1を割り込んだ。水曜日に発表された2023年の出生率。1人の女性が生涯に産む子供の数が東京都は0.99と統計開始以来、初めて1を割り込んだ。東京都中央区に住む山本さん。夫と幼稚園に通う子供の3人で暮らしている。20代で愛知県から上京。息子が生まれたのは、結婚から5年たった35歳のときだった。頼れる両親が近くにおらず保育園に預けようにも定員オーバーで預けられなかった。少子化が最も深刻な東京。つけられた呼び名がブラックホール型自治体。他の地域から若者を引き寄せる一方、出生率が非常に低い自治体のこと。家賃や教育費などリビングコストが高い都市部。結婚前は子供2人くらいをイメージしていた山本さんが、今は2人目は考えられない。実は日本で少子化が問題となったのは30年以上前のこと。1989年に戦後最低を記録し、1.57ショックと言われた。ただ当時はバブル景気真っ盛り。少子化への危機感は低く騒音などを嫌って子供の入居を制限する物件も多くあった。2005年出生率が1.26まで落ち込んだ年小泉総理は官邸のこいのぼりを見て「子ども1人じゃまずい、3人ぐらい産んでもらわないと」と注文。翌年、こいのぼりの子鯉は3匹になった。