大下容子ワイド!スクランブル (ニュース)
東京・江東区にある東京大空襲戦災資料センターの前に先月設置された自動販売機は空襲被災者や若者などのメッセージ全15種類が流れる仕組み。去年の夏、施設側が飲料販売会社ダイドードリンコに相談したところ、商品が出てくる際などに音声を流すことを提案されたという。売り上げの一部は施設に寄付される。空襲被災者で自動販売機の音声収録に協力した竹内静代さん、94歳。竹内さんは戦後80年続く平和な日々の大切さをメッセージに吹き込んだ。
東京大空襲から80年。空襲を体験した時14歳だった竹内静代さん。東京大空襲という悲劇的な出来事を経験したからこそ今の大切さを伝えることができると話す。一方で、戦後80年となり語り部の減少に懸念を示している。自動販売機の音声収録に協力したのは空襲被災者だけではない。東京大空襲戦災資料センターで学生時代から友人たちと一緒にボランティアをしていた島田茉優さんもその1人。島田さんが東京大空襲について学ぼうと思ったきっかけは広島の学生との交流だったという。島田さんは空襲被災者の生の声が聞けなくなっても平和を未来へ引き継ぐという強い思いをメッセージに込めた。空襲被災者の平和への思いが引き継がれて続いた80年。一方で、被害の全容がいまだわかっていないことや空襲被災者への補償がないことなど課題が多い。