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栃木県は56年連続で、イチゴの生産日本一。何故、栃木ではイチゴが有名なのか?栃木・足利の仁井田一雄さんを訪ねる。一雄さんの父の仁井田一郎さんは、栃木県でイチゴ栽培を始めた人だという。仁井田家はコメ農家で、戦後多くの農家と同じようにコメと麦の二毛作をしていた。ただ、麦の価格の下落などで生活は楽ではなかったという。そうした中、地元の議員でもあった一郎さんは麦に変わる作物として、当時高級品だったイチゴに目を付けた。当時、イチゴ栽培の北限が神奈川県で、一郎さんは自転車で行って勉強してきたという。5年に渡る悪戦苦闘の末、1952年春にいちごを初出荷することができた。そして、噂を聞きつけた農家が、県内各地から来たため、一郎さんは他の農家にも栽培技術を惜しみなく教えた。一郎さんの功績は高く評価され、当時の県知事から感謝の手紙が届いたという。県のイチゴ研究所では「女峰」「とちおとめ」を生み出し、6年前には「とちあいか」を誕生させた。