よじごじDays 歴史と文化を求めて 横浜 名建築の世界
国指定重要文化財「神奈川県庁本庁舎」は和風デザインの屋根を洋風ビルに組み合わせた建築様式・帝冠様式で1930年代に流行した。1923年関東大震災で焼失したが1928年に4代目として竣工した。設計原案は小尾嘉郎。装飾塔に使われているモチーフは平安時代の仏教美術などに用いられた想像上の花。照明は直線と立体を使ったアール・デコ調。3階の旧議場は会議室として使われている。日本建築で最も格式の高い折上格天井になっている。他にも竣工当時の姿を見ることができる部屋としては貴賓室がある。
正庁は三大節の拝賀式など重要な儀式でのみ使用された。改装工事が行われ当時の姿を復元している。現在の県の表彰式などで使用されている。天井は折上格天井でオリジナルシャンデリアは竣工当時からあったもの。屋上からはクイーンや赤レンガ倉庫などが一望できる。