新美の巨人たち 新美の巨人たち
今回は葛飾応為の吉原格子先之図を特集。原宿の太田記念美術館にやってきた高島礼子。現在は企画展の蔦屋重三郎と版元列伝を開催中。そこには展示されていない作品をみせてもらった。今日の一枚の吉原格子先之図は建て26.4センチで横39.4センチの肉筆画。夜の吉原の張見世で、行灯が置かれれた格子の中は煌々と輝き、遊女たちがきらびやかな出で立ちで客を待っている。柱の掛行灯にはいずみ屋という店の名前と千客万来の文字が。右手の大きなのれんのある入口には花魁道中を終えた人気の花魁が帰ってきたところ。連子格子のもとでは馴染や冷やかしの客たちが中を覗き込んでいる。